造血幹細胞移植とは?その1
2007-10-28 Sun 15:39
 治療法の続きとして新たなカテゴリーで記事を書いていきたいと思います。

 骨髄移植と言われる治療の正式な名称は造血幹細胞移植と言います。
骨髄移植と言うのはその造血幹細胞移植の一つの処置方法です。

 造血幹細胞移植とは、患者さんの異常な白血球を大量の化学療法薬や放射線の全身照射によって全滅させてから、元気な人の造血幹細胞を移植して患者さんの身体の中で正常な血液細胞を作らせる方法です。
以前は、造血幹細胞は骨髄から取り出さなければならなかったのですが、現在では体内を流れる血液や、さい帯血の中からも取り出す事ができるようになり、ドナーと呼ばれる細胞を提供してくださる方も、少しずつではありますがリスクが軽減され始めています。

 造血幹細胞移植は、現在、白血病を本当の意味で「完治した」と言う事のできる唯一の治療法だと言われております。
先にも説明した通り、化学療法薬や放射線によって細胞を死滅させる治療を「前処置」と言うのですが、これはとても過酷な治療です。
短期間に通常のがん治療で使われる数倍の化学療法薬を投与して細胞を死滅させます。
細胞を死滅させると言うの事は、悪い細胞だけではなく、患者さんの血液を作る為に働いている正常な細胞までも根こそぎ叩くのです。
そこから生じる症状の出方は人によって様々ですが、薬を大量に投与された副作用と、血液細胞の激減による身体への負担はかなりのものとなる事は間違いありません。
それでも患者は治したいと思う一心で辛い治療にも耐える訳です。

 ちなみにxANIKIxは体格がいいせいか、投与する薬の量も普通の人より多かったそうです…。
この時の副作用は発熱と、今まで経験した事の無いほどの頭痛でした。
吐き気や嘔吐と言った症状は幸いにしてほとんどありませんでした。
「辛い治療に耐える」と言って置きながら自分的にそれを感じる事が少なかったのが、頑張って治療をされている方々へチョットだけ申し訳なさを感じます…。
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造血幹細胞移植とは?その2
2007-10-28 Sun 16:40
 この治療を受ける為には、年齢が50歳くらいまでである事と、造血幹細胞の提供者、「ドナー」がいると言う事が条件として挙げられます。
ドナーHLAと呼ばれる白血球のタイプが患者さんと一致しなければなりません。
HLAとは白血球の血液型です。
コレに対してよく知られているのが、A、B、O、AB、の型のあるABO式の血液型ですが、コレは赤血球の血液型なのです。
造血幹細胞移植に際してはABOの型の合致は関係ありません。
HLAが合っている事が第一です。
まずもっとも一致する可能性が高いのが兄弟間での一致です。
確率はおよそ4分の1。

 なぜ4分の1なのか?

それは両親から受け継いでいる因子に係わりがあります。
仮に父親、母親が、それぞれAと言う因子とBと言う因子を1個ずつ持っているとしましょう。
生まれてくる子供はそのAかBの因子を父親から1個、母親からも1個づつもらって生まれてきます。
従って生まれ来る子供の因子はAA、AB、BA、BBのパターンいずれかになる訳です。
つまり、父親がCDと言う因子で母親がEFがだとすると、子供はCE、CF、DE、DF、のどれかってっ事ですね。
チョット難しいですかね…。

 さて、話を元に戻します。

 もし兄弟間や家族の中からHLAが一致する人がいなければ、骨髄バンクに登録をして、一致する人を全国から探す事となります。
日本骨髄バンクは日本各地にあるボランティア団体の献身的な活動もあって登録者数を、およそ30万人を数えるまでになりました。
このブログの冒頭にも書いてありますが、それでもまだまだドナーの数が足り無いと言われています。
このブログを読んで少しでも「興味を持った」と思う方は骨髄バンクのHPやボランティア団体のHPに足を運んでいただけると大変ありがたいです。
兄弟間でも方の適合率は4分の1ですので、それ以外の他の人との全適合率はもっと低い物となります。
全適合じゃ無くても移植は行なえますが、移植後の経過を考えればその差は歴然です。
患者さんの全適合率を少しでも高める為に多くのドナーの登録が必要となる訳です。

 しかし、いくらHLAが全て一致していたとしても、他の人の細胞が体内に入ってくる訳ですから、免疫反応を起す危険性があります。
それと血液細胞の減少により感染症にかかる危険性も有ります。
そのために前処置の段階から「無菌室」と呼ばれる、空気を循環させる装置が完備されている部屋で隔離して治療を行ないます。
「ビニールで囲われている部屋」と言った方が解りやすいでしょうか。
ただコレも医療機関によって仕様が様々で、必ずしもビニールで囲われているか?と言うとそうでもないようなのです。
xANIKIxが入院していた病院がその良い例で、無菌室にはビニールなどは無く、病棟内であれば歩いて回る事ができました。(歩けるくらい元気であれば…)
面会もベッドの脇で家族となら会話をする事もできました。
病棟を出ること以外は比較的自由であったと言えます。
ただどこの医療機関でも無菌に近い状態での治療を行う事は確かと言えるでしょう。
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